時間は全ての人に平等に与えられており、一日は24時間しかありません。だからこそ、ぼんやりと一日を過ごしていると、毎日を有意義に過ごせているという実感がどうもわかないものです。
どうも何をするにも時間が足りないなぁ。何か良い方法はないものかな。
こういった悩みを解決する方法はないのでしょうか。
本書から、私が重要と考えるエッセンスをご紹介します。
時間を「節約」せずに「投資」する
時間の「節約」するだけでは、ブレイクスルーは起きません。時間を増やすためには、大きく以下の2通りの方法しかありません。
- やるべきでないことをやめる
- 大幅な時間短縮を実現する
非常にシンプルですが、この2通りをの方法を実現することで、日々の時間を革命的に増やすことができます。
やるべきでないことをやめる
まず、「やるべきでないことをやめる」ことから始めます。例えば
- テレビを見るのをやめる
- テレビゲームをやめる
- 自炊をやめる
などです。
朝、なんとなくダラダラとテレビを見てしまう。夜、テレビゲームをしてしまう。毎日自炊をすることにこだわるあまり、多くの時間を買い物・料理・後片付けに取られているなど。
もちろん、大切にしていることをやめる必要はありませんが、何か新しいことをやるためには、今までやってきたことを捨てなければなりません。一日には24時間しかないからです。
大幅な時間短縮を実現する
*朝のニュースは情報収集のために必要不可欠。きっちり1時間見る必要がある。
例えば、テレビはニュースを見るために欠かせないという人がいます。しかし、本当にその情報収集のために、それだけの時間をかける必要があるのでしょうか。例えば、インターネットやRSSリーダーなどを活用することによって、同じ情報を10分で完了することができます。私自身、RSSリーダーを活用することによって、偏りなく、より多くの情報を集められているという実感があります。
そうすると、60分かけていた時間が10分に短縮することができるため、割合としては6分の1の短縮になります。同様にして、6時間かけていた作業を1時間で終わらせることはできないか、そういった挑戦をすることが重要なのです。
その方法は様々です。前述のように、ITツールの活用というのもその一手です。あるいは、他の人に作業をやってもらうというのも有効な手段かもしれません。より得意な人にお任せし、その代わりに報酬を支払うのも一案です。
時間を投資する手順
手順1:時間家計簿で時間の使い方を可視化する
やるべきでないことをやめたり、大幅な時間短縮を実現するためには、どんなことをやめたり、時間を短縮したりすることができるのかを見つけなければいけません。
そのために作成するのが、時間家計簿です。
時間家計簿は、自分の時間の使い方を全て書き出すことから始まります。
朝起きてから朝食を取り、出社する。会社に到着して、どのような仕事をしたのか、ランチは何時にとったか、仕事を終えて帰宅したのはいつか、帰宅した後に何をしたのか。風呂に入って読書をして、寝るたのは何時頃か。
こういったことを全て書き出します。そして、それぞれの時間を以下のように分類・色分けします。
- インプット…勉強、読書など
- アウトプット…仕事
- 生活…食事、風呂など
- プライベート
手帳に予定と実績を書き込み、蛍光ペンで色分けすることがおすすめです。
色分けをすることによって、「案外ダラダラしている時間が長いな」であるとか、「アウトプットに時間をかけているわりに、あまり成果が出ていないな」といったことに気づくことができるでしょう。
このように、「成果につながっているかどうか」という観点から、時間配分を見直します。
2:時間配分を見直す
成果に繋がっていない作業をまずはやめることが重要です。あまり得意でない作業を他人に任せることで時間短縮を図ることも検討します。
その上で、どれくらいの時間が余るのかを検討したうえで時間配分の見直しを行い、予定を立てます。
時間配分を見直すときは、まず「インプット」の時間を確保することから始めます。なぜなら、インプットの時間はあらかじめ確保しておかなければ、すぐに「アウトプット」や「生活」の時間に侵食されるからです。
インプットやその他やるべきことの時間を確保するときは、「天引き」が基本です。
3:「天引き」時間を投資する
「天引き」時間は投資にまわします。時間の「投資」とは何か。それは大きく
- 時間を作る仕組みの構築
- 新規事業
- 自己投資
に分類できます。
時間を作る仕組みの構築
時間を作る仕組みとは、例えばマニュアル作成や自動化ツールの作成などをさします。今は自分にしかできない仕事でも、マニュアルを作成しておけば他人にその仕事を任せることができるので、時間を作ることができます。繰り返しの業務でも、自動化ツールがあればその分の時間が浮きます。
こういった「時間を作る仕組み」づくりのための時間をあらかじめ確保しておくことが、時間の投資・再投資という好循環を作るポイントだといえます。
新規事業
新規事業は、今までやっていなかった新たな生産活動を指します。新規事業というと大層に聞こえますが、例えばいままで手をつけられなかった仕事に手をつけたりすることでより大きな稼ぎを得られるようにするのです。本業の仕事の中でそういった活動に取り組むこともできますし、あるいは副業などを初めて見るのもよいかもしれません。
自己投資
読書などのインプットに時間を割きます。前述の通り、意識的に時間配分を行わなければ、まず犠牲になるのがインプットの時間です。ぼんやりと時間を過ごしていると「忙しいから今日は仕方がないな」と自己投資の時間をないがしろにしがちです。
まずは時間家計簿をつけるところから始めよう
時間家計簿をつけなければ、今の時間の使い方のどこに無駄があるのか、どういったところに改善点があるのかがわかりません。
そこで、まずは時間家計簿をつけて、時間の使い方を客観視することが非常におすすめです。この時間家計簿ですが、予定と実績の両方をつけることがおすすめです。
そうすることで、自分の予定のつけかたの精度が高まります。予定の精度が高まるということは、それだけ時間の使い方が上手になっているということです。時間の使い方が思い通りになれば、より日々が充実し、しいては活き活きと毎日を過ごせるようになるのではないでしょうか。
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